Our Purpose
よりみちスコーレは、こどもたちを自立に導くことを目的としています。
いまや小学生の47人に1人、中学生にいたっては15人に1人が不登校と言われています。不登校は、もはや特別なことではなく、多様性の１つとして認識せせざるを得ない状況です。
様々な学びの機会が与えられるようになり、通信制の高校・大学も増えた現在の状況では、自宅に引きこもったまま大卒の資格を取ることすらできるようになってきています。
ですが、学校を卒業した後は、どうなるでしょう？その時こどもたちには、ひとりの社会人として自立した生活を送る基盤ができているでしょうか？
よりみちスコーレでは、こどもたちが学校を卒業した後、どのような人生を歩んでいきたいか？自立して生きられるおとなに成長することに重点を置いた学習プログラムを提供します。
よりみちスコーレの核となるのが「自己学習能力」を高めることです。現在の日本では教育格差が広がってきていますが、効率的な学習方法を身に付けた人とそうでない人では、学校を卒業した後もその差はどんどん開いていきます。新しい仕事を始める、最新の技術を取り入れる、資格を取る…新しいことを学ぶ機会は生涯にわたって続いていきます。
よりみちスコーレでは、各教科の学習よりも、自己学習という基礎能力を高めることに重点を置いています。
そのために必要なのは、正しい自己理解と自分に最適な学習方法を知ることです。よりみちスコーレでは「自分研究」という形で、ひとりひとりが自分について徹底的に研究し、アップデートしていきます。
発達障害などの特性を持ったこどもはもちろん、定型発達のこどもでも、それぞれに強み・弱みを持っています。いかに強みを活かし、弱みを補完していくか…それは今後の人生を楽に生きることにもつながります。特に不登校という生きづらさを抱えたこどもは、自分をよく理解し、楽に活きる術を早いうちから身に付けていきましょう。
よりみちスコーレでは、プロジェクト学習（PBL）を積極的に取り入れていきます。「課題解決型学習」とも言われ、学習者が自分たちで解決すべき課題を設定し、実際に課題を解決する過程を通して学びを得るという学習方法です。
現在、公立の学校でも調べ学習は一般化していますが、本当の意味で探求学習を取り入れられている学校はまだ少なく、プロジェクト学習ともなると、学校によって大きな差が生まれています。
私たちは、こどもたちにPBL型のワークショップを提供したり、チームを組んでプロジェクトを立ち上げるような実践をしてきています。よりみちスコーレでも、こういった取り組みを積極的に行い、こどもと地域とのつながりをつくっていきます。
よりみちスコーレでは、無学年方式のオンライン教材「すらら」を提供しています。他のこどもに合わせる必要のない個別学習のための教材ですので、好きな時、好きな教科の学習が可能です。苦手な教科は下の学年からふり返って学習できますし、得意な教科については高校生のカリキュラムまで自分のペースで進めることができます。
スマホ、タブレット、PCなどWEBに接続できるデバイスがあれば、どこでも学習を進めることができます。
学習の状況は運営スタッフと共有されますので、つまずいた時はすぐにサポートできます。
また、AIの活用も積極的にサポートしてきます。文科省でも生成AIは積極的に利活用する方針が出されていますが、多くの学校ではなかなか導入が進んでいない現状があります。よりみちスコーレではAIの活用研究もこどもたちと一緒に進めていきます。未来の生活に必須となるAIを今のうちから日々の暮らしに取り入れていきましょう。
よりみちスコーレは、地域のコミュニティ拠点である「よりみち自由室」の中で運営されます。
よりみちスコーレの運営時間外や学習に疲れた時は、いつでもここで休んだり、食事をしたり、ゲームや読書をしたりと、自由に過ごすことができます。
よりみちスコーレとは独立して活動している場所ですので、保護者の方や小さなお子さんなども大歓迎です。
よりみち自由室は、その名の通り、ひとりひとりの自由を尊重した居場所です。みんなで共通の想いや価値観を持つのではなく、多種多様な人たちがギリギリのところで共存することを目指す実験の場です。
ここでは、誰しもが自由です。何かを強制されることなく、やりたい時にやりたいことを楽しむ。しかし同様に、他の人たちの権利を阻害しないことも必要となります。
静かに過ごしたい人とワイワイ楽しみたい人が、同じ空間をどのように共有するのか？そういった日々の小さな摩擦の中から、やがて訪れる多様性の時代に必要な社会性を身に付けていきます。